浜松深蒸し茶が
できるまで

摘む

4月中旬から5月上旬に収穫される新芽が一番茶(新茶)と言います。
冬の間に蓄えられた栄養分が春の訪れとともに茶の芽が生長し、一番良い収穫時にお茶刈りをします。浜松市は全国トップクラスの日射量。たっぷりと太陽の光を浴びることで葉が大きく、強くなります。また、浜名湖からの風が流れることで霜が降りにくく、寒さに弱い新芽を守ってくれます。
当茶園はワンガーデンというブレンドしない単一茶園からお茶作りをすることで、交じりっ気なし、作り手のまっすぐな人柄が出るお茶に育ちます。

蒸し

収穫した新芽を100℃の蒸気で蒸す行程です。
新芽の持ってる香りや旨み、渋み。またはお湯を注いだ時の色。これをどう引き出すかは蒸し具合である程度決まります。
当園の新芽は大きく、強い、芽重型。通常より長い時間蒸す(約90~120秒)ことによって深蒸し茶となります。一日に何度も蒸し時間を計測し、一定の品質を保つこと。勝負は一瞬で決まる気がします。

乾燥

蒸した新芽を約4~5時間かけて乾燥させ、保存ができる荒茶となります。
新芽にある水分を風を当て、揉むことで乾かしていきます。その日の天気や昼と夜で条件が違います。湿度が高ければ乾きにくいので、風量を多くし、温度を上げたりします。
針のようで細かいお茶が出来上がりました。しかしこれはまだ半製品です。
葉や茎、粉が混じりあった状態のお茶を荒茶といい、巨大な冷凍庫に一年間保存しています。

火入れ、仕上げ

荒茶の持ってる香りを引き立てる火入れ。お茶の味を整える仕上げ。
葉、茎、粉のふるい分けをし、火入れ、再乾燥を行ないます。当店では茶が持つ自然な香
りを大事にしているため、低温でじっくり行ないます。焙煎した香りというよりもじっく
りとお茶を味わうことで感じる香りを残しているのです。
仕上げ茶は100g袋入りなどに小分けされ、店頭に並びます。
当店の浜松深むし茶は栽培から製造、そして販売まで一貫して行うことが基本となります。